ライブでのサウンドチェックとは 迷う初心者ドラマーへ解説

ライブというものは緊張して当たり前なのですが、特にバンドを始めたての頃の緊張感はすごいものがあります。そんな中、実は本番より緊張するという人も多いのがリハーサル。初心者ドラマーにとってサウンドチェックは鬼門でもあります。

リズムや叩き方もある程度ドラマーに任されるため、何を叩けばいいのか迷う方もいると思います。プロがどんな風にリハーサルをしているのか参考にしつつ、気を付けるべきポイントなどを見ていきます。

スポンサーリンク

リハーサルの流れ

まだライブを経験したことが無い、これからライブに出るという初心者の方を想定してまず普通の企画ライブなどでのドラムリハーサルの流れを簡単に説明してみます。

①各パーツごとに単体の音チェック→②三点(キック、スネア、ハット)だけでのチェック(省略することもある)→③セット全体でのチェック→④ドラムがコーラスをする場合はマイクチェック→⑤メンバー全員で曲のリハーサルへ

という感じです。プロがやるような大きいライブだとゲネプロ(通し稽古)とかもっと余裕を持ってやりますがその辺のライブハウスでやってる企画ライブは1バンド持ち時間30分くらいかと思います。出演バンド数にもよります。

その時間の中でギターやボーカル、ベースなど他のメンバーのサウンドチェックや楽器のセッティング、転換もあるので、けっこう慌ただしいです。各楽器順番にチェックしていきますが、大抵ドラムが1番手な場合が多い気がするので、ドラマーは他の楽器より緊張度高めです。

スポンサーリンク

リハーサルのポイント

チューニングについて

自分のスネアを持ち込みする場合は事前に狙った音にチューニングしておきましょう。その後セットに組み込んで共鳴を聴いて改めてチューニングしたり、他のタイコ類をそれぞれ合わせたりしますが、僕の場合初心者の頃はチューニングのやり方も音の聞き分けもあんまり分かりませんでした。

正直、自分のバンドが出演順トリで逆順リハとかではない限り、既に他のバンドのドラムさんがある程度合わせてくれていると思うので、何もわからないままライブを迎えてしまった初心者はチューニングに関してはスルーでいいと思います。

時間もないので、むしろ下手にかまわない方がいいかも知れません。最低限、ネジが取れたりヘッドが破れたりしてないかなど、明らかに変な音になってるとこが無いかは確認しておきましょう。

各パーツごとのチェック

普通はキック(バスドラム)からスタートし、次にスネア→ハイハット…と順番に音を出していきます。「キック下さい」とPAに言われたら、一定間隔でドッ、ドッ、ドッと踏めばOKです。スネア、タムなども同様に。

実際に本番で使う音量で叩くことがコツです。それより大きすぎたり小さすぎたりするとPAが後で困ります。ハイハットは、ツッ、ツッ、シャーッみたいな感じでクローズとオープンを混ぜてやるといいかも知れません。シンバル類は別々だったり、まとめてチェックしたりします。「シンバルください」といわれたらセットのシンバル類を順番に何度か鳴らしてあげましょう。

三点セットのチェック

ドラムの三点セットとは、キック(バスドラム)、スネア、ハイハットのことを指します。各パーツのチェックが終わった後に「三点ください」と言われたらその三点を使ってリズムを叩きます。普通にオーソドックスな8ビートでOKです。このときも叩く強さを本番と同じ感じにするのと、ハイハットのクローズ・オープンをテキトーに混ぜるといいです。三点だけで叩いてるとタムとかクラッシュに行きたくなりますが、そこはグッと我慢しましょう。

セット全体でのチェック

サウンドチェックの仕上げとして、セット全体でリズムを叩いてバランスなどを確認します。「全体でください」と言われたらなるべくセット全てのパーツを使ってリズムを叩きましょう。

僕は初心者の頃ここが一番の緊張タイムでした。なぜならこの時間はドラマーのテク見せタイムになりがちだからです。対バンの人たちの目に晒されながら、自分のドラムスキルが丸裸にされる時間…若干自意識過剰ですが。でも当時の僕は、他のバンドのドラマーさんのサウンドチェックを見て自分との技術の差に「自分はここにいてもいいのだろうか」と凹んでいました。ここぞとばかりに複雑なフィルを入れてくる人、ハネたオシャレなビートを刻む人…。サウンドチェックひとつとっても色んなタイプの人がいました。

でもある程度色んなライブを経験した今落ち着いて考えてみると、サウンドチェックの時間は決してドラマーの品定め会ではないんですね。あくまでPAと音の確認をする時間であって、別に意識して難しいフレーズやリズムを叩く必要はないんです。

もちろん本当に上手い人は技術的、精神的な余裕からかっこいいフレーズが自然と出てくるのでしょうが、背伸びで意識してサウンドチェックで難しいのを叩こうとしてる人はなんとなくその下心が見てる人にもバレます(昔の僕のこと)。

スポンサーリンク

初心者は全体チェックでどう叩くか

全く何を叩いたらいいか分からないくらいの初心者がセット全体チェックのときにどうするか。セットの全てのパーツを使うので、自分の叩きやすいBPMで

ハイハットで刻む8ビート→スネア、タム、フロアタムと移動する16分のフィルイン→ライドで刻む8ビート→さっきと同じフィルイン→フロアタムで刻む8ビート→さっきと同じ…

というのをPAにOKですと言われるまで延々繰り返せば大丈夫です。フィルイン後にはクラッシュシンバルを叩くと完璧です。この最もシンプルで合理的なサウンドチェック用リズムは、けっこう上手い人でもやってることがあります。本番ではバカテクなのにリハでこんな風に淡々としているのを目の当たりにするとすごく好感を持ってしまいます。

プロのリハーサルを見てみる

YouTubeのTAMAオフィシャルチャンネルにて、プロドラマーのリハーサルの様子を収録した動画がアップされています。以下の記事で特に参考になりそうなドラマーのリハーサル動画をいくつかピックアップしています。僕自身とても勉強になったので一度ご覧ください。

リハって何するの? プロに学ぶスムーズなサウンドチェック
プロもアマチュアもライブ出演時はリハーサルがあるのが通常です。まだ経験が浅くどうすればいいか戸惑ってしまう初心者から、少し慣れてきた中級者まで、プロのサウンドチェックの様子を見て効率的な方法を学んでいきます。 Sound Chec...

まとめ

リハーサルは「慣れ」が大きいので、ある程度経験すればやることや全体の流れ、気を使うべきポイントも自然と理解していきます。が、初めの頃は緊張でそれどころではない場合もあります。僕もそうでした。それは全然普通なことなので大丈夫です。あとはこの駄文が何かの参考になれば幸いです。

コメント