TD-17が出たけどTD-11を持っているので違いを調べてみた

Roland TD-17 Series V-Drums trailer

ついにRoland V-Drumsシリーズの新製品「TD-17」が発表されました。でも数か月前にTD-11を購入していた僕。今回のはパッドの構成や値段設定などからTD-11の後継的な位置づけっぽくて、もしかして最悪のタイミングで買ってしまったかな?と思いつつ、TD-11と17の違いや、どっちを買うべきか、TD-11ユーザーは買い替える価値があるのか、など気になるところを調べてみます。

2018年夏現在の在庫について: 発売後、このシリーズの売れ行きは好調のようで、特に上位グレード「TD-17KVX-S」の在庫が少なくなっているみたいです。実店舗、通販ともに9~10月ごろ入荷という状況が多いようでした。各通販サイトを見てみると、在庫有りになっても数日で売り切れ表示に変わったり、在庫が目まぐるしく変動しているようですので今すぐ手元に欲しい方はこまめにチェックしてみるといいかも知れません。
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3つのグレード

これまでの製品のように、TD-17はパッドの構成別にグレードを分けているようです。

TD-17KVX-S

Roland 電子ドラム TD-17KVX-S ローランド V-Drums Kit
ハイハットが実際にスタンドに取り付けるリアルなタイプのVH-10を採用し、シンバルもクラッシュ2枚(CY-12)とライド(CY-13R)、そしてスネアは12インチの新製品PDX-12とフルセットの最上位モデル。

TD-17KV-S

Roland 電子ドラム TD-17KV-S ローランド V-Drums Kit
ハイハット部がパッドとペダルで分離したタイプ(CY-5)で、シンバルを1枚減らしパッドもCY-8にダウンさせた中間的位置づけのモデル。メリットは必要とするスペースが少なく、部屋の広さに余裕が無くても導入可能なところか。

TD-17K-L-S

Roland TD-17K-L-S
スネアをTD-11にも採用されていた8インチのPDX-8にして、タム部のパッドをメッシュではないPD-8Aに変更。コスパを重視しつつもTD-17の最新モジュールの恩恵を味わえるこの中では財布に優しいモデル。

各グレードを見て

以上3つのモデルがあり、予算や目的によって選択することができます。僕が持っているのはTD-11KV-Sで、それに後からスタンドに取り付けるハイハットVH-11を追加しています。もしそこからグレードアップを図るならこの中ではTD-17KVX-Sになるでしょう。なんといっても魅力は大口径のスネア。現状PDX-8で頑張っている僕にはとても叩きやすそうに見えます。逆にそれ以外のセットだとTD-11から変更する理由がそこまで見いだせません。見た感じラック(骨組部分)はTD-11のセットと同じみたいだし、モジュールや必要なパッドだけを取り換えるというのが一番賢いかも。ちなみに僕のTD-11のセットがどんな感じかは以下の記事に詳細があります。

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新しい部分をチェック

TD-17から採用されるこれまでになかったパッドなど、新しい部分をチェックしていきます。TD-11からどの程度進化しているのか。新機能はあるのか。

モジュール

Roland/TD-17 ローランド ドラムサウンドモジュール
重要なモジュール部分。TD-50のサウンドエンジンを継承しており、動画の音を聴いてもTD-11から明らかに進化しています。見た目もより高級感があって、TD-11のモジュールのおもちゃ感とは一線を画すようです(別にTD-11の機能に不満はありませんが)。Bluetooth機能付きでスマホなどから簡単に曲を送れるのは便利そうですね。パッと見、アンビエンス、トレブル、ベースなど音に関わる重要な部分がツマミで視覚的にすぐ調整できそうなのもいいです。TD-11にはそれが無いので羨ましい。

PDX-12

Roland/PDX-12 ローランド デュアル トリガー パッド 12インチ
スネア部に採用されているパッド。12インチは叩きやすそうですね。僕のTD-11はPDX-8なので、生のスネアが14インチなことを考えるとかなり違いがあって、更にリム部が不自然に高いこともあり慣れるまでミスショットが多いです。それに比べてこのPDX-12はリムの高さも自然でよりリアルの演奏感との開きがなさそう。TD-11にこのパッドだけ加えることも考えてしまいます。

VH-10

Roland/VH-10 ローランド V-Hi-Hat
ハイハット部のパッドで、スタンドに取り付けるタイプの新製品。VH-11とどこが違うのか見ただけではよく分かりませんが、どうもより軽く薄くなっているみたい?正直VH-11を持っているならこれは必要なさそうな気がします。でもデフォルトで採用されているのはいいですね。TD-11は最上位のKV-SでもCY-5だったのでリアルなハイハットを求めるなら後からVH-11を買い足す必要がありました(実際僕もそうしています、そのときの様子は以下の記事に)。

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KD-10

Roland/KD-10 ローランド キックパッド

地味にキックパッドも新しくなっています。TD-17シリーズはどのグレードを買ってもキック部分はこのKD-10です。TD-11で採用されていた旧パッドKD-9と比較すると、角張っていたガワが円になっているくらいで見た目だけではあとは変わり無いように思います。しかし、メーカーの説明では打面の周囲にラバー製カバーを装着し、さらにスチール製のフレームを採用することによって静粛性を高めているとのこと。これまでのKD-9は踏み心地という部分では文句なしだったのですが、けっこう打音がうるさめだったのでこの改良はいいですね。実際に店舗で叩いてきた際には、周りが賑やかでその静粛性についてはちょっと正確には分かりかねましたが、確かに派手なボスボス音は軽減されていたかも。ビーターの沈む感じやアタック感などはけっこうリアルで、KD-9に引き続き踏み心地に関しては好きな感じでした。

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TD-11から買い替える価値はあるか

僕のようにTD-11のセットを既に持っている方が買い替える価値はあるのかという点。セット内容にもよりますが、僕のようにTD-11KV-SにVH-11を足したようなセットの場合は、わざわざセットごと買い替えるほどの必要性は無いように思います。TD-17の機能を味わいたいならモジュールとスネアのパッドだけ単品で買って取り換えるのが一番いい気がします。やはりここからグレードアップさせたいなら今まで通りTD-25かめっちゃお金を貯めてTD-50を狙った方が後々幸せになれるかも知れません。TD-11K-Sのセットの方は思い切ってフルでTD-17に買い替えるのもアリかも。

音色について

動画を見た感じ、TD-11の音色よりも少しリアルになってるっぽいですが、それでもうーんって感じです。そもそも最上位のTD-50の音色も若干微妙な感じなので…。僕は自分のTD-11を叩くときはPCでDAWと連携させてソフトウェア音源を鳴らしています。Addictive Drums 2やSuperior Drummer 3、BFD3など…。正直RolandのV-Drumsシリーズのデフォルトの音色はあまり好きじゃないですが、それと比べるとレベルが違います。自分で音も作りこめるし。

個人の趣味もありますが、デフォルトの音色で言うとYAMAHAやAlesisなどの方がかっこいいと思います。でも叩いた感触やDAWと連携したときの安定感などはRolandが最強だと思うので、ミドルクラスのV-Drums製品+ソフトウェア音源という組み合わせがローコストで気持ちよく電子ドラムを叩ける一番おすすめの組み合わせです。DAWがあればそのまま楽曲制作に使えるという利点もあります。ちなみに僕のおすすめソフトウェア音源をまとめているのでよろしければ。

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まとめ

TD-11を購入したすぐ後に発表されたTD-17ということで、色々気になって違いを調べてみました。正直僕のセットと用途だと、そこまで違いはないかなという印象です。パッド単体としてPDX-12あたりはグレードアップの候補として気になっていますが。

11と17どちらも持っていない方が今から購入するなら間違いなくTD-17の方がいいかな。でも、もしTD-17が出たことによってTD-11の方がかなり値下げされたりしたら実はそっちの方がお得なんていうこともあるかも知れません。自分に必要な機能や使用目的をよく考えてベストなセットを選んでみて下さい。

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コメント

  1. ジェフ より:

    私もローランドの課題は音だと思います。
    打点によって音色の違いを出したりシェルの深さを変えられたりするのは凄いですが、アレシスの動画を見ると細かい事は出来ないにも関わらず明らかに実用性のある音色が使われてます。

    私はミキサーですが、ミキサーの視点で言わせてもらうとローランドはもっとオケの中できちんと役割を果たす音色を追求するべきです。ローランドに限らす他の音源でも言えますが、単品で聞くとかっこいいけどオケ中ではまったく役にたたないSNはよくあります。
    はっきりとした違いは分かりませんが、コンプやEQではどうにもならない基音源の持つ力が足りない場合があります。
    散々苦労して弄って、結局差し替えたら一発で解決なんて経験を今まで何度もしてきていますので、ローランドはドラマーだけではなく海外の一流エンジニアとも相談するべきです。
    アレシスはその点で遥かに進んでいると思いますが、根本的にまだ技術がローランドに追いついていないと思うので、技術的なアドバンテージがあるうちに音色の欠点を克服してほしいです。

    こ~ゆ~「パシャー」っとした厚みのないハイファイ感の音や、ただこもってるだけのビンテージ感は実際のミックスでは曲全体の足を引っ張ります。

    • kei より:

      ジェフさんコメントありがとうございます。
      Roland、他の部分が魅力的だからこそ音色が気になってしまいますよね。
      上手な方の演奏を見るともったいないと思ってしまうこともあります。

      ミキサーさんの視点からのご意見参考になります。
      僕もTD-11の内蔵パラメーターを弄ってみたり、外部に書き出して加工してみたりと色々試しましたが、結局音色はソフトウェア音源に差し替えて使っています。

      最近ではリアル志向なATV aDrumsも出てきて、エレドラ界も選択肢が広がっていますね。
      各メーカー一長一短な現状、Rolandにも音色面での進化を期待しています。