外出が億劫になる雨の日。家で静かに音楽を楽しむのもいいです。雨の景色に合う様々な楽曲を僕なりの偏ったセレクションでご紹介します。
Scott Walker – It’s Raining Today
セクシーすぎる低音ボーカルが魅力のスコットウォーカー。大げさなドラマ性のない淡々と雨の日の風景と心理を綴る歌詞は短い映画のようです。トムヨークやアレックスターナーなど数多くのミュージシャンに影響を与えたレジェンドの色褪せない雨の歌。ちなみにこの曲はCocteau Twinsのサイモンレイモンドのカバーも素晴らしいので合わせておすすめです。
Modest Mouse – It Always Rains On A Picnic
脱力感満載だがそれがいい。もうタイトルから好きです。詞も意味がよく分からない(そもそも最初からなさそう)けどなんかシュールかつある種の諦めみたいな感情を感じます。晴れてほしい大事な日に雨だった時のもうどうにでもなれ的な気持ちにぴったり。
Eastern Youth – 二月はビニール傘の中
こんなに熱い雨の歌が他にあるだろうかっていうくらいの熱量です。人生についてすら沈思してしまいそうなシリアスな歌は、何でもない雨の日を意味のある一日に変えてくれます。演奏面ではベースのうねりが圧倒的です。このバンドの中で一番ベースがかっこいい曲だと思います。
Superchunk – Rainy Streets
軽快で力強いドラムとポップな鍵盤が爽やかさを感じさせるSuperchunkらしい1曲。詞の内容も相まって雨の日のドライブっていうイメージです。雨で沈んだ暗い気分が若干晴れそうな気がします。
はっぴいえんど – 12月の雨の日
年の瀬の寒い日の雨上がり。雑踏の中で感じる風の冷たさや水のにおいとか、とにかく詳細な情景描写によってリアルな没入感が味わえます。そしてそんな歌詞と不釣合いにも思えそうなロックな曲調が逆にいい味出していてハードボイルドです。
True Love Always – Let the Rain Blow In
あんまり知名度はなさそうだけど個人的におすすめのバンドです。ラブソングしか歌わないというポリシーを持ったバンドTrue Love Alwaysの雨に絡めた歌です。しゃれおつなコードを使ったシンプルだけど洗練された演奏、クールなボーカルが魅力です。
Bonnie Pink – It’s Gonna Rain
るろうに剣心のエンディングだったことで有名です。ファットで印象的なベースとちょっとレゲエっぽいドラムのビートが湿気感たっぷりです。雨の日のジメっとした空気が良く表現されている気がします。彼女らしい個性的なメロディーが耳に残ります。
降神 – Rainy Morning
トラックがめちゃくちゃかっこいい降神の中でも特に好きな曲です。うだつのあがらない男の雨の日って感じです。後半はちょっとヤバめなアレを示唆する部分が含まれますがそのあたりのスピード感あるフロウが心地いいです。
The Carpenters – Rainy Days And Mondays
雨の日と月曜は気が沈むという万人が共感できる歌詞。ダウナーな内容でもういっそ思いっきり憂鬱になりたいときに聴く曲かと思いきや、壮大で切ない曲調と美しすぎる歌声で結果的に感動してしまいます。詞の内容は意味深ですが、中にはこれを倦怠期の主婦の心理だと受け取る方もいて千差万別の解釈があるなと思いました。
まとめ
個人的におすすめな雨にちなんだ楽曲集でした。落ち着いたり、憂鬱になったり、雨の日の気分は人によって違うと思いますが、それぞれの感情に合う楽曲が見つかると思います。雨音をお供に聴いてみてください。
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