ロック好きが反応するカバー企画 A.V. Undercover

YouTubeで音楽を漁りまくってる音楽好きは既にチェック済みかも知れません。「The A.V. Club」が企画しているA.V. Undercover。まだ観たことがない方のためにご紹介しておきます。

A.V. Undercoverとは

音楽以外にもゲーム、映画など色んなカルチャーをシカゴをベースに発信しているエンタメ総合サイトThe A.V. Clubの企画です。あらかじめ用意されたカバー曲リストの中から、毎回出演バンドが1曲披露するという内容です。カバー曲や出演バンドのチョイス、またどの曲をだれがカバーするのかという楽しみもあいまって、特に近年のインディーロックから90年代あたりのオルタナティブロック辺りが好きな方のツボを突きまくること請け合いです。

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カバーのご紹介

個人的に気に入っているカバー動画を載せておきます。

Minus The Bear – Waiting Room (Fugazi)

ディレイを駆使したトリッキーなギタープレイが得意なベテランインディーロックバンドMinus The BearがFugaziの代表曲をカバー。代名詞のディレイは彼らのオリジナルほど積極的に使わずに味付け程度に抑え、かなり原曲に忠実な演奏を披露しています。フレットをタップしてエフェクト的な音を被せているのがかっこいいです。レッチリもライブでこの曲のカバーをちょろっとやってたような記憶があります。けっこうこのカバーに挑戦しているバンドが多いなかでも、Fugaziファンも納得のタイトさ、熱量。

Pile – The Tourist (Radiohead)

独特の不穏な空気を持つバンドPileがRadioheadの歴史的作品OK Computerの20周年を記念して、アルバム最後の楽曲をカバー。原曲ではブラシを使用したドラムなどジャジーな雰囲気も感じる仕上がりですが、こちらのカバーはシンプルな構成で無骨なアンサンブルとなっています。後半に行くにつれ原曲とはまた違ったベクトルで盛り上がっていく演奏とボーカルの男らしいシャウトが魅力的です。

Tigers Jaw – Hey Ya (Outkast)

珠玉のメロディーセンスを持つ、僕も大好きなバンドTigers JawがOutkastのHey Yaをカバーしています。ジャンルがだいぶ違う感じですが、世代的に聴いて育ったのかも知れませんね。パーティーソングがクールなインディーロックに変貌を遂げています。意外な相性の良さに気付かされるカバーでした。

Superchunk – In Between Days (The Cure)

年齢不詳な少年ボイスがいつまでも変わらない大ベテランバンドがキュアーの切ないヒット曲をカバー。この曲をカバーしているバンドってめちゃくちゃ多い気がしますが、一番好きかも知れません。ギターのウォームなドライブ感が最高で、アルバムに普通に彼らのオリジナル曲として収録されてそうなくらい親和性があります。

Ted Leo and the Pharmacists – Everybody Wants to Rule the World (Tears for Fears)

80年代ニューウェーブの代表的バンド、Tears for Fearsの大ヒット曲。Ted Leo率いるバンドによるカバーです。原曲が大好きなんですが、そんな僕が聴いてもかなり魅力的に感じるカバーです。Ted Leoの声がとてもマッチしています。ハネたリズムを独自のアレンジで叩くドラムも聴きどころで、ハイハットのさばき方とか地味にテクいです。真似したくなる3点のコンビネーションです。あとドラマーのMDCのTシャツがイカしてます。この映像だけで色んなバックグラウンドを感じますね。

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まとめ

バンドのルーツやカバー曲のアレンジ力など、オリジナルを聴いているだけでは分からない一面が見られるのでこういう企画は大好きです。他にもちょっと物議を醸しそうな面白いアプローチのやつとかもあるので、気になったら全部見てみてください。残念ながら2017年のシーズン8以前のものは公式では削除されているようです。この企画がまだ生きているかは不明ですがシーズン9も密かに楽しみにしています。

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