去年あたりから僕が猛烈にハマっているバンドをご紹介します。ミネソタのスリーピースRemo Drive。音も声も演奏も全部がどストライクなこのバンドの魅力について語ります。
Remo Driveとは
2014年に結成。ギター・ボーカルErik Paulson、ベースのStephen Paulson、ドラムのSam Mathysからなるミネソタはミネアポリス出身のスリーピースバンド。ボーカルとベースのPaulson兄弟がまずスタートさせ、後にドラムのSamが加入した形です。
ジャンル的にはインディーロックやパンク、エモなどに当てはまり、自らもエモやエモリバイバルなどを意識しているようです。
影響を受けたバンドは幅広く、FloridaやThe 1975、The Police、WeezerからTitle Fightまでジャンルや世代などを問わず吸収してきた模様。
録音も自宅で
Remo Driveは音源の録音も全て自分たちで、自宅でやっているそうです。(※初期音源の話です。現在は不明。)ドラムはリビングで、ベースとギターは地下室で、ボーカルはベッドルームで録ったそう。ミックスこそ外部に任せているものの、ここまで周りに頼らず自分たちでやる精神は素晴らしいです。あと自宅でドラムが叩けるアメリカの住宅事情がちょっとうらやましいです。しかも音がいいというのがすごい。
bandcampにて
このバンドを知って、早速bandcampでアルバムをダウンロードしてみました。中でも一番新しい「Greatest Hits」の出来が抜群です。とりあえず1曲目の「Art School」を聴いてみて下さい。伸びやかなボーカルと力強い演奏にハマります。
Audiotree Live
そして去年の夏にAudio Treeのライブに出演。ここで知った方も多いと思います。セカンドギターと鍵盤も加わり5人体制でのライブは、音源とはまた違った面白さがあります。主要な人気曲を惜しみなく披露しているので、入門編としてもおすすめの動画です。
演奏の特徴
スリーピースらしくシンプルな構成で曲も短い場合が多いですが、演奏はトリッキーで一癖あります。テンポチェンジなどで曲の雰囲気をガラッと変えたりするのも好きみたいです。ギターはライブなどを見ていると特徴的なフォームが多いなと思ったのですが、実はDGDGBDというオープンGチューニングで演奏しているらしいです(曲によるかも)。これでやると6弦ルートの普通のパワーコードもレギュラー時のsus2のようなフォームになるんですね。他にもこのチューニングを生かした響きのフレーズが頻出していて、聴きどころの一つです。テクニカルなマスロックやエモバンドとは少し違いますが、往年のUSオルタナやUKのバンドなどからの影響も感じる普遍的な演奏です。
Epitaph Recordsに所属
2018年に入りバンドに大きな動きがありました。ドラムのSamの脱退や、なんと最新作をパンク、オルタナティブ音楽の老舗レーベル「エピタフ」からリリースすることになりました。パワフルでバンドのエンジンだったドラムの脱退もあり、路線も若干変わっています。これからどうなるのか目が離せませんが、個人的にはこれまでの90年代エモ的なアグレッシブ要素が惜しくもあります。
まとめ
今年も1月からアメリカでライブツアーを続けているこのバンド。これから更なる飛躍が期待できそうです。とにかく久しぶりに非の打ちどころもないくらい好みのバンドと出会えたのでしばらくはハマると思います。密かに来日を期待しています。
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