為になる?バンドマンから見たバンド漫画


意外と多いバンドを題材とした漫画。中にはそういった漫画がきっかけで楽器を始めた人もいるほど影響力がある作品も。バンドマンの僕から見たバンド漫画の魅力とおすすめ作品を挙げていきます。

バンドの成長を感じる漫画

まずバンド漫画と言えばこれですね。おそらくバンドを扱った漫画の中でも、一番主人公のバンドが成り上がる作品ではないでしょうか。世界的なフェスとかにも出場するまでになりますし。でもそこまでの過程での挫折や葛藤なども端折らずにちゃんと描いていて、説得力のある成り上がりです。最初の頃のメンバー探しとかもけっこうリアルな部分もあるし、実在するバンドをモデルにしたであろうキャラなども登場します。音楽好きからそうでもない人まで楽しめるバンド漫画です。

アニメ化や実写映画化もしていますが、やはりこういった作品は音のない漫画を読んでどんな曲なのか、どんな音色なのか想像するのがいいのであって、実際に音や曲が付いちゃうとやはり「違う」とか、コユキの声はこんなんじゃないとか感じてしまう人が一定数出てしまうのは仕方ないですね。平くんのベースはあくまで「ボンボンペキプキ」であって、それは決して音では表せないのでしょう。余談ですがコユキモデルのテレキャスはけっこう良い音してて使いやすいです。

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恋と部活と青春なバンド漫画

等身大な高校生バンド漫画です。主人公が加入する軽音楽部(金属理化学研究部)の面々もそれぞれキャラ立ちしており、リアリティと漫画的表現をいいバランスで描いています。主人公と同じ年齢層の中高生にこそお勧めしたい作品。主人公の好きなバンドがNIRVANA、The BEATLES、The Get Up Kidsということで、明らかにゲットアップキッズだけ浮いていますが全部僕のドンピシャなので初めて読んだときおっ!と思いました。更に趣味も「エモ好き」とはっきり書いてあり、これはと期待しましたが作中にその辺の音楽の趣味はあまり関係なかったみたいです。

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ゆるい女子高生の日常とバンド

みんな大好きけいおん。今更解説する必要もないほど日本中で話題になった作品。流行った当時普段そこまでアニメとか観ないバンドマンの友達もけいおんの曲をコピーしてたりして、影響力の強さを感じました。実際コピったらフレーズとか面白くて、楽しい曲が多い気がします。初心者がアンプでやりがちなミスとか、弾き方のちょっとしたあるあるとか、実際に楽器を始めたい方が読むと少し為になるかも知れない部分も描かれています。BECKは音が付いたことがマイナス要素になった部分もありますが、この作品は逆に映像化して音や曲が付いたことによって人気が出た作品だと思います。

ジャズに目覚めた高校生

ひたすら一直線に練習し経験を積んでいくジャズとサックスに人生を捧げる勢いの主人公。読んでいて気持ちいい作品です。そんながむしゃらな主人公に影響されて集まる個性豊かなメンバーや、周りのバンドマン。ジャンルが違うだけで、修行して自分より強い敵や目標を倒していくプロセスはドラゴンボールなどの少年漫画を彷彿とさせるアツさです。正直ジャズはまだ僕にはよく分からないジャンルですが、そんな僕が読んでも面白い漫画です。

モラトリアムの終わりに

大学を卒業する年齢になって、就職してバンドを辞めていく人、夢を追いかける人、特に何もないまま卒業していく人。学生バンドマンを取り巻く環境をよく表していて、あるあるを感じる人もいるのではないでしょうか。そんな中唐突に亡くなる眼鏡男子。その彼女が生前彼氏がやっていたバンドを自分も始める…。雰囲気を楽しむ漫画だと感じました。実写映画化時の主題歌をアジカンが担当しているのですが、作中に出てくる歌詞に上手くメロディーを付けて曲にしており、映画の感想の前に譜割りが難しそうな詩先の曲にここまでキャッチーなメロを付けるバンドの才能が何よりすごいと思いました。

まとめ

読んだことのあるバンド漫画をまとめてみました。視覚だけの漫画というメディアで聴覚で楽しむはずの音楽を扱うというのは難しそうですが、それぞれ色々な角度からその難しい題材を描いていて面白いです。作者さんの音楽の趣味も垣間見れてそう言った部分も興味深いですね。

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