PCを使ったDTMが主流になってきて、こういったMTRは個人的にも離れていましたが、たまに使ってみるとやはり手軽で便利です。僕が初めて購入したMTR、BOSS BR-600についての記事です。
このレコーダーの特徴
小型で薄型
BOSSから出ているBRシリーズの中でも小型なほうで、さらにとても薄いので持ち運びに便利です。一般的なノートパソコンより少し小さめくらいのサイズでしょうか。ちょっとアイディアを思いついた時にサッと取り出して録音しておけるので、作曲のサポートにもってこいです。
豊富なエフェクト
BOSSの製品なだけあって、エフェクトは豊富に搭載されています。歪みやディレイなどは、BOSSのコンパクトエフェクターのキャラクターに似ているので、普段慣れ親しんでいる人などは使いやすいかと思います。もちろんEQやコンプなど、それぞれのトラックに細かい設定が可能です。BOSSの製品にはおなじみのCOSMによるアンプモデリングも搭載で、アンプシミュレーターのように音作りができます。ボーカルのピッチコレクトまであって、やろうと思えばこれ一つでミックスダウンからマスタリングまで可能ですね。
使い切れないほどのトラック数
フェーダーは8トラック分ですが、BOSSのVトラックシステムにより実質8×8Vの64Vトラック構成です。ぼくは8で十分なので、そんなに使いこなせていませんが。同時録音は2トラックまでです。
オンボードマイク搭載
なんとこの本体にステレオマイクが搭載されているので、これだけでバンドの練習やボーカルなどが録音できます。本体の下のほうにある左右の穴が、それぞれLRのマイク部分です。性能はあまり期待されると困る程度ですが、マイクを別途用意しなくてもこれ1台で完結するのは嬉しいですね。
使ってみた感想
本当に手軽で操作性も素晴らしいです。ちょっと思いついたリフを録っておいて、すぐにその場でドラムのリズムを付けてみたりできます。ちなみに内蔵ドラム音源はお世辞にもいい音とは言えませんが、雰囲気を確認する程度なら十分です。ドラムのベロシティーは3段階で、自分で好きな音を取り込むこともできます。
DTMのソフトウェア音源などの進歩は目覚しく、またこのBR-600自体が古い製品なこともあり音のクオリティではPCに敵いませんが、どこでもすぐに使えて、編集できるという手軽さはMTRならではの利点です。PCの電源を入れて、DAWソフトを起動して、エフェクトをインサートして…なんてやってる間に、せっかく思いついたアイディアを忘れてしまう可能性だってあるんです。もちろん、本格的に曲にするときはPCですが、曲のアイディアを書き溜めておくメモ帳のような存在として、このBR-600にはまだまだお世話になる予定です。
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