2018年 旬のインスト・マスロックバンド BIG4

CHON

複雑な曲構成、テクニカルな演奏、緊張感の中にも刹那の美しさがある音楽、マスロック。そしてあえてボーカルを省き楽器の演奏のみで楽曲を表現する、イントゥルメンタルロック。日本でもtoeやLITEなどが牽引し、このジャンルの知名度も上がりました。近年は電子音楽ブームで、インスト系のジャンルもエレクトロニックなものばかりが目立っていますが、僕はやっぱり生演奏のアツさ、緊張感が好きです。この記事では、そんなインスト・マスロックバンドの中でも特に今が旬のおすすめな4バンドをご紹介していきます。

Covet

サンフランシスコ出身、女性テクニカギタリストYvetteとベースのDavid、そしてメタル畑のドラマーkeithの三人組。なんといっても今このジャンルで最注目なのが彼女、Yvette Youngです。7弦ギターを器用にタッピングで操り、美しい音色を奏でます。アジア系の美しい顔立ちとそのテクのギャップ、またスタインバーグのヘッドレスギターなど見た目のインパクトも合わさり、既に世界中で人気を獲得しています。日本でもギターマガジンに掲載されたりと、着実に認知されてきているようです。

楽曲やプレイ自体は王道のインストマスロックで、正直そこに新鮮味はあまりないのですが、前述のようなインパクト、見た目の部分での衝撃は大きいです。元々動画サイトでじわじわと人気が出てきたようで、youtubeなどで検索すると本人によるプレイスルー系の動画が充実しています。ギターをかわいくペイントしたり、エフェクターボードにクマのぬいぐるみをちょこんと置いていたりと、ライブ中に確認できる女の子らしい面も人気の一因でしょう。

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Monobody

シカゴで結成された、ドラム、鍵盤、ギター、ベースx2という特徴的な編成のバンド。ベースが2人に鍵盤という、低音部分が渋滞しそうな感じですが、そこは上手にアンサンブルされており、優しく心地良いバンドサウンドを聴くことができます。

ベースの片方はタッピングなどのテクニックを多用しており、どちらかと言うとリード楽器的な役割を担当しているようです。楽曲にはジャズの要素も含まれており、ウッドベースに持ち替えることもあります。さらにメンバーそれぞれがライブ中に複数の楽器を持ち替えて演奏することも多く、とても音楽インテリジェンスの高いバンドです。

音は優しいながらも疾走感のあるプレイは、ドラムの推進力によるところが大きいです。ともすれば全員が主役になってしまいそうなメンバーの演奏を上手くまとめています。

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Renaissance Sound

上記のMonobodyと同じNaked Ally Recordsというレーベルからもう1つ素晴らしいバンドのご紹介です。ベースがタッピングを多用しリードもとるという部分ではMonobodyと似ていますが、更にこのバンドは鉄琴やバイオリンなどがいて、特徴的なサウンドになっています。Frank Zappaなどを連想する人もいるのではないでしょうか。オリエンタルな曲調を得意とし、なんだか千と千尋の神隠しの世界にでも迷い込んだかのような感覚になります。

今が旬と言っておきながら、このバンドは数年音源のリリースもないし、どうやらあまり活動していない?ようですが、どうしてもオススメなので入れてしまいました。

CHON

2017年にリリースした名作アルバム「HOMEY」で更に箔が付き、ノリにノっているバンドです。今更説明は不要なくらいビッグなバンドになりましたね。今日のマスロック・インスト界を牽引していると言っても過言ではないでしょう。

いわゆるマスロックバンドのステレオタイプなイメージは、オープンチューニングでタッピングピロピロというのになりがちですが、(実際そういうバンドが多い)このバンドのすごいところは、奇抜なチューニングやタッピングだけを多用せず(もちろん使いはしますが)、正統派な早弾きテクなども駆使し、テンションコードは指をストレッチさせて器用に奏でています。本当の意味でギターがめちゃめちゃ上手く、正々堂々と戦いに来てる感じが好感が持てます。ギターフレーズにはフュージョン的な要素も感じますし、少し古いタイプのギタープレイが好きな人にも受け入れられているのが人気の一因な気がします。

もちろんギターだけではなく、リズム隊も素晴らしく、ドラムはこれ叩きながらハット裏でキープ!?みたいな、けっこう地味にすごいことをしていたりします。情報量が多いだけに、聞くたびに新しい発見があるのはこのジャンルの面白いところです。

まとめ

正直詳しい方でしたら全部とっくに知ってるし!という感じかも知れませんが、僕のおすすめインスト・マスロックバンドをご紹介しました。あくまでボーカルを入れない、インストオンリーのバンドにこだわりました(ボーカルありの曲も少しやってるバンドも入ってますが比率の問題でご容赦ください…)。このジャンルが日本でもっと盛り上がることを願っています。

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