ボーカルに艶、演奏に温かみ 木材を使ったおすすめヘッドホン


ハウジング(耳を覆う部分)の素材が木でできているヘッドホンを「ウッドハウジング」と呼びます。よく「ウッドホン」とか略して言ったりもします。そんな見た目にも木目の高級感がある、独特の音を楽しめるヘッドホンをいくつかご紹介します。

ウッドハウジングの特徴

全体的に言えるのが、密閉型でも音場が広い、ボーカルに艶が出る、高音キラキラ、低音上品。もちろん製品ごとに違いはありますがこの辺はけっこう共通しているのではないでしょうか。優しい音で長時間でも聴き疲れしにくい印象です。これらの特徴には女性の声質がよく合うため、女性ボーカル向けおすすめヘッドホンとしても挙げられることも多いです。

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ウッドハウジングのおすすめ5選

個人的に好きなおすすめウッドホンを5つほどご紹介してみます。

DENON AH-MM400

デノン Denon AH-MM400 ヘッドホン オーバーイヤー 3ボタンリモコン/マイク付き ハイレゾ音源対応 ウッドハウジング 木目 AH-MM400EM
楽器にも使われる「ナチュラル・アメリカン・ウォルナット」を使用したヘッドホン。ドラムのシェルとかでよく使われているのを見ます。ウォルナットのスネアはソリッドかつ温かみのある良い音がするのでヘッドホンも期待してしまいます。

音の方は高音は上品、耳に痛くない。かなりギラギラな最近のギターロックとかの攻撃的なハイもジューシーなおいしい音色として楽しめます。そして低音はタイト。電子系音楽にも合うと思います。そして存在感のある中音域のためボーカルが前に出てくる。毎日使うヘッドホンとして音楽がより楽しくなります。

オーディオテクニカ ATH-ESW950

オーディオテクニカ EARSUIT ATH-ESW950
「耳に着けるスーツ」という分かるようで分からないようなコンセプトで作られたこちら。かしこまったようなイメージでしょうか?こちらも高級な楽器に使われている「シカモア」という木材を使っています。ウッドならではの高級感も保ちつつ、長時間着用でも負担にならない軽さや、折り畳み可能な部分などコンパクトで取り回しが良いのも魅力。

音に関してはウッドと聞いて少しボワッとしたイメージがあるかも知れませんが、それをいい意味で裏切ってくれるクリアさ。高音の艶が音にリッチ感を与え、音の分離の良さでボーカルと楽器を聴き分けながら楽しめます。低音は厚みがありヘッドホンながらワイドな臨場感。

JVC CLASS-S WOOD 01 HA-SW01

JVC 密閉型ヘッドホン CLASS-S WOODシリーズ ハイレゾ対応 HA-SW01
イヤホン界でもウッドと言えばJVCみたいなイメージのある安定のメーカー。大口径のウッドドームユニットで自然かつ上質な響きと豊かな臨場感を実現という売り文句です。確かに繊細さは群を抜いている印象です。独特の余韻というか奥行きというか、このヘッドホンでしか聴けない音になってます。逆にモニターライクな原音どおりに再現して欲しいという方は向かない可能性が。

一部情報では、最初は少し音がこもっているがエージングで化けるという話もあります。僕はちょっと試しただけですがタイトで透明感のある音だと思いました。試聴用のものがエージング済みになってたのかも知れません。もし新品を聴いてあれ?と思っても育てる価値はあるかも知れません。

こちらはプレミアムモデルでそれなりのお値段がしますが、同シリーズでもう少し抑えたスタンダードモデルの「WOOD 02 HA-SW02」もあります。

FOSTEX T60RP

FOSTEX ヘッドホン T60RP
僕もスピーカーなどでよくお世話になっているFOSTEXからはマホガニー材を使用したこの記事の中でも新しい一品。モニターヘッドホンのクオリティで評価を得ているFOSTEXが、その技術を活かしつつもリスニング用として本気で開発したRPシリーズの集大成。

ウッドホン全体に言えることですがこの製品は特に「ボーカルの艶」が素晴らしいです。あと広い音場と、下品にブーストとかされてないのに存在感のある低音。値段の割にいきなり第一印象で満足いく音でした。ウッドハウジングのヘッドホンとしてはそこまで手が出にくい価格ではないですし、ウッド入門にもおすすめです。

オーディオテクニカ ATH-W1000Z

audio-technica Maesoro 密閉型ヘッドホン ウッドハウジング ハイレゾ音源対応 ATH-W1000Z
オーテクが力を入れているウッドホンシリーズ「W1000」の最新版。これまで無印→Xときて第三弾がこちらのZです。天然チーク材を使用。

音の特徴としては、キラキラ感のある高音が気持ちいいです。そして楽曲のオイシイ部分に気付かせてくれる中音域。引き締まった低音。一番オールマイティに何でも楽しめそうです。余計な味付けはなく、あくまで原音をそのままランクアップしてくれるような印象。

ちなみにこちらの前身であるW1000Xも僕は所有しています。Zに比べて低音に迫力があり、ロックやヒップホップ、アニソンなど低音に元気やパンチがもっと欲しいというかたはそちらも視野に入れてみて下さい。Xのレビュー記事もありますのでよろしければ。

女性ボーカルならこのヘッドホン ATH-W1000X
初めてこんなに高いヘッドホンを買いました。一つくらいは高級なヘッドホンを持っておきたいと思っていた頃、定価7万円台のこのW1000Xがちょうど新製品が発売された時期だったこともありなんと4万円台まで値下がりしていたので、今しかないと思い購入...
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まとめ

個人的におすすめのウッドホンたちでした。木材を使用しているという時点で高級路線なものが多く、値段もそれに見合ったものになっていますが、一度この雰囲気を味わうとハマることうけあいです。未経験の方は是非お試しを。

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