個人的に気に入っている歪みペダルPROCOのTurbo RATです。気に入っている割には最近あまり出番がないけど、一人でスタジオに持っていって弾くと気持ち良いです。僕があえてRAT2じゃなくターボ付きを選ぶ理由などをお話します。
このペダルの特徴
RATの倍歪む
オリジナルのRATより出力をアップさせ、ほぼ倍歪むという触れ込みです。実際ディストーションのノブを回していくとかなりのところまで歪んでいきます。しかし、目いっぱい回してもRAT2などのようにダーティーなファズっぽいイメージではなく素直なディストーションというキャラクターのまま歪みが足されていく感じです。低音が強めの厚みのある音で、何も考えずパワーコードをかき鳴らすだけでも様になります。
クランチにも使える
歪みを抑えるとオーバードライブっぽい音で、クランチ気味にしてバッキングにも使えそうです。でも艶っぽいドライブサウンドというよりもRATらしいチープな乾いた音です。使い方によってはかなりかっこいいです。
生かすも殺すもフィルター次第
このターボラットに限った話ではなくラット系のペダルは全てそうなのですが、フィルターノブが使いこなせるかどうかで良し悪しが決まってしまうと言っても過言ではありません。かなり特徴のあるコントロールなので、とにかく実際に触ってみて感覚を掴むしかありません。僕は基本は真ん中に設定してから微調整していきます。大体ちょっと下げ目にしてることが多いです。単音のときあえてモコッとさせたいときなどは上げ目にしていくと面白い音になります。
ブースターとして
なかなか優秀なブースターとしても使えます。良い感じで音を持ち上げてくれます。メインの歪みペダルを用意して、それと組み合わせてこのペダルを使うのもアリです。その際ターボラットの歪み成分をどのくらい足すのかなど音作りの幅が広がります。
なぜターボなのか
好きなバンドが使っているから
いわゆる僕のヒーロー達、90年代オルタナ系のバンドのギタリストがけっこうこのペダルを使っているんです。radiohead前期のトムが使っていたことはあまりにも有名ですが、他にもsonic youthやPAVEMENTなどが使っていたという情報があります。確かに初めて弾いてみたときは、あの感じの音だ!と思いました。特に僕の大好きなバンドPAVEMENTのローファイっぽい音作りをしたいときはこのチープだけど低音が強くてがっつり歪むペダルは重宝します。使い方を間違えるとめっちゃ浮きますが。
見た目が好きだから
これは完全に僕の趣味ですが、明らかにRATやRAT2よりこっちの方がかっこよくないですか?赤と黒の色合いもいいし、重厚感があってなんかいかにも歪みそうな見た目してます。実際けっこうこのサイズにしては重いです。
まとめ
90年代オルタナ、グランジ、ローファイと言われたジャンルの音楽が好きで、あの頃の音作りを追及している方はこのペダルを使わない手は無いです。RATの音を求めているのなら少しキャラクターは違うので注意が必要ですが、歪みの調整の幅がきき、ピッキングのニュアンスも出しやすい分使い勝手はこっちの方がいいと個人的には思います。
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