練習用のギターアンプとしては個人的に一番お気に入りです。色んな人におすすめしたいVOX パスファインダー 15R。初心者用の安価なパスファインダー10の数字が5増えてRが付いただけですが、名前は似てても実際はけっこう違います。
このアンプの特徴
ちょうどいいサイズ感
出力は15Wで、サイズは396(W)×193(D)×400(H)mm。これ以上でかいと自宅じゃ鳴らせない音量になってしまうし、これ以上小さいと物足りない。大きすぎず小さすぎずのちょうどいい感じです。重さは約8kg。割とズッシリきます。安定した足場に置きましょう。
ゲインブースト
ゲインのつまみでクランチ~オーバードライブまでコントロールできるのですが、さらにゲインブーストスイッチをONにするとハイゲインなディストーションサウンドを出すことができます。かなり歪みます。アンプ単体で美しいクリーン~凶悪なディストーションまで幅広くサウンドメイク可能。
トレモロ、リバーブ内蔵
15RのRはReverbのことで、その名の通りリバーブを内蔵しています。深みのあるスプリングリバーブで、音作りに幅を出してくれます。ボリュームを上げてゲインを絞り、クリーンサウンドにしてリバーブを10時くらいまで足して弾くと、メロウでリッチなサウンドを奏でられます。ちょっと自分が上手くなったような錯覚に陥ります。
さらに、トレモロも内蔵しています。スピードとデプスをつまみで調整できます。これも色々遊べそうな、往年のヴィンテージ感溢れるトレモロです。別売りのフットスイッチを買えば、リバーブとトレモロのON/OFFが足元で操作可能になります。エフェクター買い足す必要がなくなりますね。
弾いてみた感想
クリーンサウンド最高
このアンプの一番の魅力でもあると思います。ほんとにクリーンが綺麗。リバーブちょい足しでアルペジオ弾くとよだれが出ます。芯の太いサウンドなので、一音一音に存在感があります。
歪みペダルのノリが良い
上記でゲインつまみとかゲインブーストの説明をしていますが、正直僕はこのアンプ単体で作る歪みの音はあまり好みではありませんでした。(笑)ですが、歪みペダルのノリがとても良いアンプなので、愛用のペダルと組み合わせて作った歪みの音はとてもいいです。このブログでもご紹介したROD 880や、RAT、BD-2など試しましたが、どれもペダルのキャラクターをそのまま活かしたようなドライブサウンドです。色々とペダルを繋ぎたくなってしまうのもこのアンプの魅力の一つです。
思ったよりパワーがある
ジャンルにもよりますが、ちょっとしたライブや、バンドのスタジオ練習にも十分使えると思います。ただ重いので持ち運びが大変です。自宅ではボリューム、ゲイン共に半分以上上げることはありません。
まとめ
チューブアンプのような質感はやはり出せませんし、アンプ単体の歪みはあまり使えない(個人的にですが)というマイナス面はありますが、それでも美しいクリーンと、エフェクターで狙った歪みを作りやすいというよさがあります。アンプシミュレーターなんかを繋いで使っても、素直にアンシミュの音を再現してくれます。
トレモロは遊び程度にしか使っていませんが、リバーブは本当に便利で、音に広がりが出るので常にかけっぱなしにしときたいくらいです。
現在は生産してないみたいで、新品で購入することは難しいかもしれませんが、中古で見かけたときなどにはご検討してみてはいかがでしょうか。別にVOXのステマをしたい訳ではないんです。単純に、おすすめです。
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