愛用ペダル紹介記事第4弾、エレハモのSMALL CLONEです。コーラスと言えばこれ、というレベルで、こちらもまた定番すぎて今更語ることもないですが、僕の使い方や音の特徴など思ったことを書いていきます。
このペダルの特徴
エレハモらしい弁当箱
安心の重厚感です。ボードの中で一際存在感を放つ無駄にデカイフォルムがエレハモのペダルって感じしますね。一応同じメーカーからNano Cloneという小型版や、Neo Cloneという一回りコンパクトな後継機みたいなのが出てますが、音は明らかに別物で本家ほどの深みがない印象でした。やはり憧れのギタリストの足元にあったこのでっかいSMALL CLONEが見た目的にも大好きです。
Depthの切り替えで全く違った音色
Depthを浅くしていると、RATEツマミを上げても原音のイメージを損なわず優しめなかかり方をしてくれて、特に難しく考えず音をリッチに聴かせることができます。一方、Depthを深いほうに切り替えると一気に飛び道具ペダルに早変わりです。酔いそうなくらい揺れる怪しい音色は、曲に独特な雰囲気を追加できます。僕は深いほうのDepthはまだあまり使う機会がありませんが…。
大きくシンプルなコントロール
Depthの切り替えスイッチと、あとは大きなRATEツマミだけのシンプルなコントロールです。直感的にかかり具合を調整できます。気分次第でかけすぎてしまうことも多々ありますが、大体自分で「このくらいが気持ちいい」と思った段階から、ちょっと下げ目にしたくらいが客観的に聴くと一番ちょうど良い音みたいです。
中古でお求めやすい価格
とにかく定番だからか、オークションや中古ショップなどで見かける頻度が高いです。中には塗装がはがれまくりで中々味がある見た目になっているものもありますが、その辺拘らなければ数千円で手に入ります。新品にこだわる場合でも、安いとこだとちょうど1万くらいで購入できます。「your nirvana」と書いてある箱付きの新品はコレクター心をくすぐります。
使ってみた感想
とりあえずNIRVANA
このペダルを初めて試奏する人の約7割がCome as You Areのイントロを弾くというくらい(俺調べ)、とりあえずNIRVANAの音っていうイメージがあります。店の売り文句にも「あのカートコバーンが~」みたいな文をよく見かけます。一時期NIRVANAなんて厨二厨二みたいな感じになったこともありますが、今は一周回ってやっぱり誰がなんと言おうとかっこいいわ…という域に来ています。もちろんこのペダルがカートの専売特許という訳ではなく、音自体は割とどんなジャンルにも合いそうな綺麗なコーラスですし、あまりそこを気にするのも良くない気がします。
スイッチングノイズ
スイッチを踏んでオンにしたときに「ブツッ!」というようなノイズが若干気になります。しかしバンドの合わせの中では微々たるものですので、人によっては全く気にならないかも知れません。改造で無くすこともできるみたいです。
使いどころ
気持ち良いからといって安易に常時オンにしていると、曲や構成ごとの特徴がなくなってしまう気がします。ギターボーカルの人にたまに見かけるライブ中ずっとコーラスかけっぱみたいな、それがかっこいい場合もあるのですが…。いざと言う時だけにオンにしたほうが必殺技的な特別感が出ます。
まとめ
綺麗めな曲の中で美しい音色を作り出したり、逆に怪しい雰囲気な曲の中でダーティーで暗い音色を奏でたり、セッティング次第で臨機応変に対応できる優れたペダルです。コントロールは少ないながらもなかなかオールマイティーなコーラスという印象を受けました。一台持っていると便利ですし、コーラスはとりあえずこれがあれば安心です。
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