高水準4K43インチモニターならこれ AcerのET430で快適ワークスペースを手に入れる

PC用途としては大きすぎると思いきや、目的によっては作業の効率化・コンテンツの迫力増加などのメリットがある4k解像度の43インチモニター。それほど多くない選択肢の中で、比較的高レベルでまとまっているスペックのAcerのET430kbmiiqppxを購入しました。

Amazonでポチっていざ届いたときの大きさと重さに驚いたものの、数か月使用した今ではその大きさにも慣れました。一度使うと離れられない大型モニターの魅力や、製品自体のレビューをしていきます。

なぜAcerのET430なのか

4k43インチモニターを検討する人が比較するのは、LGの43UD79、IO DATAのLCD-M4K431XDB、PHILIPSの436M6VBRAB/11、JAPANNEXTのJN-IPS4300TUHD、そしてこのAcerのET430あたりでしょう。その中でこのET430は、視野角の広いIPSであることや、色味、超解像機能、接続端子の種類・数、PIP・PBP対応など、最もバランスの取れた製品だと感じ購入に至りました。探せば欠点も無くはないですが、先立って発表されている海外のレビューなどを参照してみても、現状で映像の綺麗さ(特に発色の良さ)という面ではベストです。

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画質について

43インチクラスのモニターはテレビパネルの流用が多い(?)らしく、ハーフグレアの製品が多いのですが、ご多分に漏れずこのモニターもハーフグレアで少しの光沢感があります。それによって映像の艶が出て動画・ゲームなどの用途では美麗さが際立ちますが、一方で少しでも映り込みがあると気になるノングレア派の方は注意すべき点です。感じ方には個人差があるので参考にはならないかも知れませんが、あくまで数か月使用した僕の感想としては映り込みに関しては全く気になりません。

若干映り込んでいるのが分かる

完全なグレアではなくハーフグレアなのでつるっつるで鏡のように映りこむ訳ではなく、前述のように動画鑑賞の際はむしろその艶感がメリットに思えます。また、このモニターを使用してブログを執筆したりしていますが、そういった作業時にも別段気になることはありません。ただ映り込みがあるというのは事実なので、そこをどうしても気にする方はノングレアのLG 43UD79辺りをおすすめします。

超解像

4k解像度ではない動画などのコンテンツの画質を補完してきれいにみせるスーパーシャープネスという機能があります。けっこう露骨に画質の特徴が変わるので好みが分かれるところですが、フルHD以下の画像や動画鑑賞時に重宝しています。実写より2次元やアニメーションで力を発揮する印象です。ただ、スーパーシャープネスON時にはテキストも強調されギラッとするので、文章主体のときはOFFでもいいかも知れません。僕はいちいち切り替えるのが面倒なので常時ONで使用しています。ON/OFF時の比較写真を上げてみることも考えましたが、写真ではほとんど違いが分からなかったので止めておきます。ただ肉眼では結構違いが認識できます。

フリッカーフリー

最近では搭載がデフォルトになってきている機能で、科学的な根拠はあまり理解していませんがフリッカーがあるモニターとないモニターでは後者の方が目が疲れにくい気がする(プラシーボかも知れませんが)ので、個人的にはあると嬉しいです。現行の43インチモニターの中にはこれが搭載されていない機種(LG 43UD79など)もあるのでこだわる方はチェックが必要です。

HDRについて

Acer ET430はHDR 10に対応しています。といってもHDR対応のゲームや動画をしない方には関係ありませんが、PCよりもむしろPS4などのゲーム機を接続して遊びたい方には必須の機能ではないでしょうか。

ちなみにこのHDRは厳密にはAcer独自の「Acer HDR Ready」という名前の機能のようで、普通のHDRと違うのか?と一瞬思いますが、HDRをオンにするとちゃんとWindowsの設定画面ではHDRに対応していることが確認できるので、従来のHDRと同様に機能するようです。

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設定について

ブラックブースト最大時の画質

デフォルトでもきれいだったので特に弄る部分はありませんが、IPSということで視野角や発色は良好ですがVAなどに比べて黒の表現は劣ります。しかし、このモニターにはブラックブースト機能がついていて、その数値で黒の濃さを調整できます。色々と試しましたが僕はMAXくらいでもいいと思いました。その他には、眼精疲労が気になる作業時にはブルーライト低減機能をオンにするなどでしょうか。

リモコンが無い

それなりに満足している一方で、唯一気になるところです。大型モニタだと距離を置いて使用することもあるかと思います。特に動画鑑賞やゲーム時など。そんなときにリモコンがないと、急に設定を変えたいと思ったときなどにモニターのボタンを操作する必要があります。まあ一度設定をつめておけばそこまで変更する機会はありませんが、HDRやスーパーシャープネスなどを切り替えたいと思ったときなどにはやはり少し不便に感じます。リモコンが欲しい方は度々登場しますがLGの43UD、IO DATAの などがよいでしょう。

モニターアームを使用してみる

LXアームで安定して浮かせることが可能

ET430の重量はスタンド無しで11.14kgちょい。さすが大型モニタだけあってそれなりに重いです。モニターアームと言えば定番のエルゴトロンから、大型モニタにも対応している最高級のアーム、HXシリーズが発売されています。おそらく予算が許すならそれを購入するのが最も安パイかと思われますが、今回は予算オーバーのため見送りました。

そして次に、重量級モニターにも耐えられるMXの購入を検討していましたが、可動域が狭く、おそらく43インチの大型モニタにMXを取り付けた場合せっかくモニターアームを導入してもほとんど動かせないことが予想されるのでこれも却下。結局、定番のLXを購入しました(長身ポール用)。

しかしLXのスペックを見てみるとモニターサイズは34インチまで、荷重は11.3kgまで。ET430では大きさは大幅オーバー、重さもほんの少し超過しちゃっています。なので何かあっても自己責任という覚悟は一応必要です。

ET430のVESAは200X100mmなので、100X100のみに対応しているLXだけでは取り付けられません。そのためこちらの追加パーツを同時購入しました。

重さに耐えられるかドキドキしながらET430にLXアームを取り付けます。デフォルトの状態では確かに重さに耐えられずモニターがお辞儀しました。しかし、アームのボルトを回してテンションを調整すると…見事に吊ることができました。数か月間不具合もなく、この重量モニターを安定して吊り上げてくれています。可動もスムーズです。

LXでは耐えられないというレビューもいくつか見ましたが、おそらくそういった方はテンション調整をしていないかそもそも調整できることを知らないのだと推測します。LXアームでもAcer ET430は吊り上げられることは僕が実際に使ってみて証明しました。ただ、公式の対応サイズ・重量からはオーバーしているので一応自己責任です。

ブラックアウトについて

ネットのレビューを見ると、この機種を使用中に何度かブラックアウト(画面が暗転)するという情報が多く見受けられます。これはこの機種の問題というよりも、43インチモニター全般に見受けられる(?)現象のようですが、接続ケーブルを変更することにより解決する可能性が高いです。一応、「これに変えたら直った」という情報があるClub3DのDPケーブルを最初から同時購入して使っていますが、僕の環境では一度も起こっていません。必ず起こらないという保証はできませんがおすすめです。

おわりに

現状、全てのニーズを満たすパーフェクトな43インチモニターというのは存在しません。そんな中で半ば消去法で選んだこのAcer ET430でしたが、事前に吟味したとおり映像面ではおそらくベストだと思います。ノングレアじゃないとダメ、リモコンがないとダメ、という方以外で、映像の美麗さを重視する場合にはとてもおすすめです。

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この記事を書いた人

オーディオ好き/活動が停滞しがちな休日バンドマン/6割ギタリスト/4割ドラマー/DTM勉強中/90年代/エモ/マスロック/パンク/YouTubeや各種SNSでなんか弾いてます。

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