ドラム歴それなりの僕。そろそろ自宅に電子ドラムが欲しくなって色々と吟味した結果、RolandのTD-11KV-Sを購入してみました。初めての電子ドラムの感想など。
電子ドラムを購入するにあたって
メーカー
ネットや楽器店を物色してみて、とりあえずRolandが初エレドラには安牌かなという結論に至りました。ヤマハとALESISはかなり迷いましたが、実際に試奏した際の打感や取り回しの良さからRolandが一番かなと。価格はその分各メーカーの中で一番上ですが。注目すべきはオークションなどの状況です。大体Rolandの製品が一番多く出品されてるし、いつもそれなりの値段で取引されている印象です。何かパーツを足したくなったときに中古で気軽に手に入る、また万が一いらなくなってもそれなりの価格で売れるというアドバンテージは実は結構重要だと思います。
予算
当初は10万円くらいで考えていました。最低これくらい出さないとドラム中級くらいの歴がある人は不満が出てくるという情報を見たので…。確かにRolandだけでみても、一番安い5万円台のTD-1KVとかは初めから初心者をターゲットにした分かり易いかわりに拡張性がないシンプルな製品です。練習用パッドと割り切ればそれでも十分かも知れませんが、やっぱり予算の中でできるだけ叩き慣れた生の演奏性に近づけたいです。そしてこの予算でその希望に一番当てはまるのがTD-11K-Sかなと思い狙っていましたが、ゴムパッドの打音が存外うるさく、メッシュで揃えたTD-11KVのほうにしました。この時点で予算4万オーバーです。そしてハイハットを追加したり防振対策したりして、最終的には20万近くかかってしまいました。予算とは一体…。
電子ドラムの使いみち
僕の場合、ドラム自体の練習は毎週のスタジオのほうで頑張るとして、電子ドラムの利用目的は練習というよりもバンドのデモ作成、一人DTM作曲でのドラムパートを自分で演奏して録音するためでした。ドラマーなのにドラムパートをポチポチ打ち込むというのがどうしても苦行に感じてしまったんです。もちろんそれが楽しいという方もおられますが、やっぱり自分で叩いたほうが早いし楽ということで。僕の技術では打ち込みの正確性には全然敵いませんが、それでもやろうと思えば叩いた後でクオンタイズやらベロシティーやらを編集できるのが電子のいいところです。
TD-11KV-S
この冬ついにエレドラデビューしました
ギターと合わせて練習がんばりたい
Roland TD-11 KV-S + Addictive Drums 2 pic.twitter.com/9CWhnBzeIl— keimatwo (@kei_ma2da) 2018年2月6日
ということで購入したものが届いたのでさっそくレビューがてら演奏してみます。厳密には以前3万くらいのほんとにただの音が出るゴムパッドみたいな安い電子ドラムを一度買ったことがあったのですが、違和感しかなくてすぐにゴミと化した思い出があります。その記憶を無かったことにしていいならこれが初電子ドラムです。流石にそれと比べると格段に叩きやすいです。
コンパクトに収まるのは僕の狭い部屋にはありがたいです。スネアとタムのパッドは実際よりだいぶ小さく、またリムがちょっと高い気がするので慣れるまではミスショットを連発します。キックは打感はいいのですが一番打音がうるさいです。とりあえず打感は犠牲になりますが消音目的でタオルをかぶせてみました。シンバル類は結構好きな感じです。違和感なく叩けます。ミュートの感度もいいし。ライドのカップがちょっと力入れて意識しないと思ったとおりに鳴らないのは少し気になる点です。まあこれも慣れかも知れません。
ハイハットについて
デフォルトのCY-5とFD-8の組み合わせはやめて、VH-11を導入しました。それに伴いハイハットスタンドも購入。この部分は以前から譲れない点で、やっぱり分離したペダルだけを操作するのは違和感があるし、生ドラムに慣れていると演奏時ストレスになる場合もあります。VH-11にかえると少しは生の演奏感に近づけますが、一番繊細なパーツだけにそれでもいまだに違和感が出ては調整する日々です。もっと上位機種だとスムーズにいくかもですが、これは下から2番目くらいの製品なのである程度の妥協も必要です。VH-11導入時の感想については個別で詳しく記事を書いています。同じく導入を考えている方は参考にしてみて下さい。
DAWとの連携
正直、TD-11自体の音源はあまり好きではありません。あくまで個人的な感想ですが、変に味付けされたデジタル臭すぎる音はあまりかっこいいとは言えない気がします。同価格帯ならYAMAHAやALESISのほうが音に関してはかっこいいと思いました。じゃあなんでTD-11にしたのかというと、元から内蔵音源を使うつもりはなかったからです。当初からPCのDAWと繋いで、ソフトウェア音源を鳴らすのが目的でした。BFD3をメインに、AD2、SD3など主要なドラム音源は揃えていたんですが、どれも少し設定するとTD-11で鳴らすことができました。レイテンシーも僕にはあまり気になりません。BFDのキットによっては重すぎて処理がうまくいかないときもありますが、これは僕のPCがポンコツすぎるせいです。ちなみに僕が使っているドラム音源については以下の記事で色々語っています。
上位機種について
まとめ
ということでとりあえずのファーストインプレッションと購入に至った経緯、そして実際に演奏してみた動画などをまとめました。これから電子ドラムを購入する方への何かの参考になれれば。せっかく買ったのでこれからガンガン使っていきたいです。このブログも電子ドラム関連の記事が増えるかも。
TD-17の登場
現在、このTD-11の後継機種的な存在であるTD-17がリリースされています。TD-11シリーズの新品は店舗から姿を消しつつあり、TD-17へ世代交代する流れのようです。TD-11とTD-17の間にはパッドやモジュールの違いがあります。が、TD-11もドラム練習として使うなら必要十分だとも思います。もし、この世代交代の流れでTD-11が値下がりしていたら、実はこちらの方が買い時かも知れません。電子ドラムを安く手に入れたいという方は合わせて見てみてください。
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