このペダルの特徴
サウンドの幅
無段階で調整できる歪み成分。右端のSOUNDというツマミでCRUNCH~DRIVE~ULTRAという目安で変化していきます。カッティングが似合いそうなクランチからザクザク刻めるディストーションまで、ベースとトレブルのEQと合わせてかなり幅広い音作りができます。
自然な歪み
一部でBOSSの歪みペダルが嫌われていた要因の一つ、BD-2などで顕著な少し味付け過多なわざとらしい歪み(それが良い場合もある)が、このペダルでは感じられません。むしろ自然な、少し粗を残した優等生過ぎないサウンドです。あらゆるジャンルのバンドに溶け込むオールマイティーな歪みという印象。
JC-120対策
別に僕が発見したわけではなく、既にいろいろなサイトのレビューなどで言及されていることですが、JC対策に効果的です。ROD880をはじめとする過去の名器たちももちろん良かったのですが、なんといっても現行ですぐ手に入り値段もそこまで無理じゃないこのペダルが2010年代のJC対策ペダルとしてはまず挙がる選択肢の一つではないかと思いました。名前の通りスタックアンプっぽく使えて、更に歪みのレンジも超広いので調整がしやすくなりました。
その他感想
ノイズについて
歪みを上げていくとけっこうノイズが気になります。まあそれも含めてかっこいい場合もあるので、バンドのスタイルによっては気にすることではないかも知れません。現状僕はクランチ~ドライブまでで使うことが多いのでいいのですが、ゲイン上げ目のディストーション目的でこのペダルを狙っている方はノイズ具合を確かめるため一度試奏してみた方がいいかも知れません。
ミドルが無い
EQ付きというのはありがたいのですが、たまにミドルがあれば…と思うときがあります。特にもっと抜けが欲しい時。でもそれもベースとトレブルと、アンプ自体の音作りで上手な方は調整してしまえると思うので、これはまだ僕が未熟だという証拠です。練習だと思ってミドルが無いこのペダルを使いながらギターのミドル成分を操れるようになりたいと最近思っています。
まとめ
BOSSのペダル嫌いの方でもこの音は好きだというレビューを各所で見かけるほど、これまでのBOSSペダルとはキャラクターが違うこの1台。一度試してみてはいかがでしょうか。個人的に一番買ってよかったと思った瞬間は、自宅の小さい練習用アンプでそれっぽい歪みを作れるようになったことです。ギター初心者の最初の歪みペダルとしてもいいんじゃないかと思います。
コメント